2011年06月30日

保育環境評価スケール・項目解説・個人的な日常のケア<幼児版14><乳児版11>「安全」

埋橋玲子@保育環境評価スケール
保育環境評価スケール・項目解説/ 個人的な日常のケア/ <幼児版14><乳児版11>「安全」

1 幼児版14・乳児版11「安全」について
この項目では、以下の点を保育の質として重要であると考えています。

−室内外に重大な事故に至る危険がない。
−緊急事態を想定しての準備がある。
−事故が起こらないようなおとなの配慮がある。
−子ども自身が安全についてのルールを理解している。

背後にある考え方は以下のようなものです。
おとなは経験を重ねているために事故を起こしはしないような場面でも、未経験な子どもは事故を起こし重大な結果を招くことがあります。「これまでそんなことはなかった」「見ているから大丈夫」というような思いこみをするべきではありません。事故は起こる、と想定して予防に努めなくてはならないのです。

2「安全」の評定のポイント
危険な箇所については注釈に例示がありますが、それらにとどまるものではなく、全般的に安全面での問題がないかどうかについて観察します。
幼児版の1.3の見守りについては、<29 粗大運動の見守り><30 全体の見守り>と関連してきますが、当項目では室内・戸外の両方で見守りが不適切な時に「はい」とします。

3 幼稚園教育要領・保育所保育指針との参照

【幼稚園教育要領】
第2章 保育のねらいおよび内容/健康 2 内容

(10)危険な場所、危険な遊び方、災害時の行動の仕方がわかり、安全に気をつけて行動する。

【保育所保育指針】
◎第3章 保育の内容
1 保育とねらいの内容(2)教育に関わるねらい及び内容 ア 健康 (イ)内容

H危険な場所や災害時などの行動の仕方がわかり、安全に気をつけて行動する。
2 保育の実施上の配慮事項(3)3歳未未満児の保育に関わる配慮事項
ウ 探索活動が十分できるように、事故防止に努めながら活動しやすい環境を整え…(略)。
◎第5章 健康及び安全 
2 環境及び衛生管理並びに完全管理 (2)事故防止及び安全対策

ア 保育中の事故防止のために、子どもの心身の状態等を踏まえつつ、保育所内外の安全点検に努め、安全対策のために職員の共通理解や体制作りを図るとともに、家庭や地域の諸機関の協力の下に安全指導を行うこと。

4.その他参考
保育施設における死亡事例について(平成21年12月厚生労働省報道発表資料)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002yx5.html
保育施設における事故報告集計(平成23年1月厚生労働省報道発表資料)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000101kr.html

喫茶店埋橋のつぶやき
アメリカ人の友人を日本の保育園に案内したら、子どもが机の上にいすを置いて高く積み木を積んでいる様子を見て「危ない」と言いました。別にそんなふうに感じられなかったので理由を聞くと、「他の子どもが倒すから」、つまりそれだけ「荒れている」子どもが多いのだという説明でした。私には危なく見えなくても、アメリカ人の彼女にとっては危険に感じられるのだと知りました。

ある日本の幼稚園を訪ねた時、小学校と同一敷地内にあり、幼稚園の庭から小学校の駐車場へ自由に出ていけるようになっていました。その場所だけフェンスがないのです。これは危険ではないかと思ったのですが、「出ていく子どもはいない」ということでした。それは理解できるのですが、施錠までせずとも、扉ぐらいは付けた方が安全対策上良いのではないかと思いました。たぶん子どもは園の中で安定した気持ちで過ごしており、そこから出ていこうとも思わないのでしょうが・・・これと同様のことは、園が公園と隣接しており、そちらの公園に行って子どもたちが遊んでいる様子を観察した時にも感じました。公園からいくらでも自由に道路に出ていけます・・・出ていく子どもはいない、ということでしたが・・・

アメリカの保育施設を見学した時、園庭のフェンスがとても高いものでした。理由を聞くと、「子どもの連れ去り防止のため」だそうです。これはアメリカでは親が離婚し、子どもと別れた方の親がやって来て子どもを連れ去るケースが珍しくないので、そんなトラブルを避けるため、ということです。日本でアメリカ人を保育園に案内したら、門の下の地面がえぐれたようになっていて、「ここから小さい子どもなら(別れた親が)連れだせるから危険」と言うのです。日本ではちょっとない発想だと思いました。

そうかと思えば、イギリスはロンドンの下町のナーサリー・スクールを見学した時、煉瓦塀がものすごく高く、しかも塀の上にはガラスの破片が仕込んでありました。予想は付きましたがなぜなのか理由を聞くと「外から侵入されると困るから」ということでした。いやはや・・・。

ひらめき保育環境評価スケール研究会HPもご覧下さい。
ラベル:安全
posted by うずちゃん at 07:08| Comment(0) | 個人的な日常のケア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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